インボイス制度が経理実務に与える影響とは?実務対応を徹底解説
- kboss230531
- 1月21日
- 読了時間: 3分
更新日:11月27日

インボイス制度についての基本的な仕組みは、すでに多くの経営者や経理担当者が耳にしていることでしょう。
しかし、「実際に経理の現場でどんな作業が増えるのか?」「請求書のどこを直さないといけないのか?」まではイメージできていない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、インボイス制度が経理実務に与える具体的な影響と、中小企業が直面しやすい課題、その解決策を解説します。
🔊 制度そのものの概要を知りたい方は、先にこちらをご覧ください:インボイス制度とは?元税理士事務所職員が簡単に解説
実務で変わるポイント
1.請求書の記載要件インボイス(適格請求書)には、従来の請求書に加えて次の情報が必須です。
登録番号
適用税率
消費税額(税率ごとに区分)
これを満たさないと仕入税額控除が受けられなくなるため、請求書フォーマットの変更が不可欠です。
2.経費処理の見直し仕入先や外注先が免税事業者の場合、その取引は仕入税額控除の対象外になるケースがあります。
「取引を続けるか」「価格を調整するか」など、経営判断にも直結します。
3.システム対応会計ソフトや請求書発行システムの設定変更も必要です。
特に freee やマネーフォワードを利用している企業は、適格請求書への対応設定を行わないと、自動仕訳や消費税計算でミスが生じる可能性があります。
🔊 クラウド会計の活用については、freeeでミスが多いのは“使い方”ではなく“設定”かも? でも解説しています。
中小企業の困りどころ
インボイス制度は大企業だけでなく、中小企業にとっても大きな負担になります。
免税事業者との取引にどう対応するか?
社内の請求書フォーマットが統一されていない
経理担当が不足しており、チェック作業が増える
これらは「放置すると経営リスクになる」課題です。
経理代行を利用するメリット
制度対応はもちろん、経理全体の効率化につなげることが重要です。
経理代行を活用すると、以下のような効果があります。
請求書フォーマットのチェック・統一
freeeなどクラウドツールを使った自動化対応
社長は数字を確認するだけで済む仕組み化
制度対応が「負担」ではなく「経営改善のきっかけ」になるのです。
🔊 実際の費用対効果については、経理を外注するのは本当に得なのか?費用対効果を徹底解説 も参考になります。
まとめ:制度対応は「理解」から「実務」へ
インボイス制度は「知っている」だけでは不十分です。
請求書の書式変更やシステム設定、仕入先との関係調整など、経理実務に直結する対応が必要になります。
そして、中小企業の経営者が本業に集中するためには、仕組み化や外部委託が有効です。
経理を「経営の足かせ」ではなく「判断材料」に変えるために、制度対応をきっかけに経理全体を見直してみましょう。
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