経理担当の退職で会社が止まらないためにやるべきこと
- kboss230531
- 9月4日
- 読了時間: 3分
更新日:4 日前

経理担当が退職すると、なぜ一気に混乱するのか
経理担当が辞めた瞬間、「請求書の場所が分からない」「freeeのどこを触ればいいの?」という状態になる会社は非常に多いです。
原因はシンプルで、経理が“人に依存する” 形で回っているから。
特に中小企業では、
仕訳ルールが頭の中にしかない
エクセルが個人PCに散らばっている
freee/MFの操作が属人化
支払サイト・請求の流れも担当者だけが理解
何をどこまで税理士に任せているか誰も知らない
こうした “ブラックボックス構造” が常態化しています。
そのため、担当者がいなくなると 業務のすべてが止まる という状況が起きるのです。
🔊 関連記事: 請求書が届かない、振込ミスが減らない…経理ミスの根本原因とは?
実際にあったケース:支払業務50件が2週間止まった会社
横浜のサービス業A社では、経理担当が急遽退職。
支払通知書が「個人PC → デスクトップ → 新しいフォルダ(2)」に保存されており、社内では誰も見つけられず、結果として 50件の支払遅延 が発生しました。
税理士側も「どこから何を確認すればよいか」が掴めず、月次確定は 3ヶ月以上遅延。
A社の混乱を引き起こした要因は明確で、
業務が属人化
データが点在
権限と責任が曖昧
という 三重構造のブラックボックス でした。
🔊 関連記事: 経理が手につかない社長がやってはいけない3つのこと
経理担当の退職後にやるべき“仕組み化”の流れ(Before → After)
仕組み化すると、
月次の遅れ
支払漏れ
担当者の不在リスク
がすべて解消されます。
🔊 関連記事: 訪問型経理代行が向いている会社とは?
退職直後にやるべき優先順位(重要)
退職したその日のうちに、まずこれだけやればOK。
1.経理業務の棚卸しをする(1~2時間で完了)毎日/毎週/毎月のルーティン
どこに保存しているか
誰に依頼していたかを全部洗い出す。
2.資料保存場所を全て把握するGoogle DriveやPC内のフォルダ構造を整理し、“再現性のある形”にまとめる。
3.freee/MFの設定とルールを書き起こす科目ルール
税区分
書類アップロードの動線
振込フロー
これらが曖昧だと、必ず再発します。
4.税理士・経理代行との分担表を作るここが抜けている会社が多すぎる。誰が・どこまでやるか を明確にするだけで、経理の半分は安定します。
退職は“仕組み化できる最大のタイミング”
退職=リスク、ではなく退職=属人化をゼロにできるチャンス です。
経理を仕組みで作り直すことで、
月次スピードが安定
ミスが激減
常に誰でも回る状態に
代表の時間も確保
税理士との連携もスムーズ
こうした「止まらない経理」に生まれ変わります。
まとめ
経理担当の退職で慌てる会社は、“仕組みがないから止まっている”だけです。
正しく棚卸しし、保存ルールとフローを整備すれば、経理は止まらず、むしろ強くなる。
このタイミングで再構築するのが最も効果的です。




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