社長必見!経理の業務フローを見直して効率化する方法【事例あり】
- kboss230531
- 9月16日
- 読了時間: 4分
更新日:2 日前

「経理が非効率で、本業に集中できない…」
そんな悩みを抱える中小企業は少なくありません。
実際、経理業務フローを定期的に見直すだけで、作業時間が半分以下になった企業もあります。
今回は、見直しのポイントと実際の改善事例をご紹介します。
経理フローは自然に最適化されない
最近「経理がグチャグチャで、どこから手をつければいいか分からない」という相談が増えています。
原因はほぼ共通していて、freee / MFを入れたけれど、フローを整えないまま使っていること。
これにより、
現場 → 経理 → 税理士 の役割が曖昧になる
誰が何をアップロードするのかバラバラ
仕訳が“人によって違う”
修正が増え、月次が遅れる
最終的に「誰も全体像を理解していない」状態になる
という状態に陥ります。
経理フローは自然には整いません。意図的に“再構築”する必要があります。
現場で多いトラブル1:freeeが“なんでもBOX”になる
特に多いのがこちらです。
▼よくある状態
社員が好き勝手に書類をアップロード
重複が多発(2〜4枚ずつ)
科目違いが毎月大量に発生
税理士が直す → 社内が元に戻す地獄ループ
月次が確定しない
これはfreeeが悪いのではなく、フロー不在のままfreeeを触っているから起きる現象 です。
【事例】月20件以上の二重計上が発生したIT企業B社
川崎市のB社では、社員5名が自由にfreeeに領収書を登録していました。
結果
二重計上:月20件
科目ミス:16件
不必要な取引まで登録
月次確定:通常15日 → 40日へ遅延
対応後、以下を徹底したことで改善しました。
書類提出は1名に固定
freeeへの入力は経理担当に一本化
税理士はレビューのみに限定
この3つだけで、翌月から遅延ゼロになりました。
Before → After
ポイントは 「誰が」「何を」「どこに」」 を固定化すること。
現場で多いトラブル2:資料の保存場所が“謎”
経理フローが崩れている会社ではほぼ全てに共通します。
▼よくある状態
Driveの階層が部署ごとに違う
経理担当のPCにだけ“正しいデータ”がある
請求書の命名ルールが統一されていない
年度を跨ぐと資料がどこに行ったか分からない
資料の場所が曖昧だと、どれだけfreeeを触っても 月次は絶対に安定しません。
【事例】支払・請求の保存場所が4ヶ所に分散していた会社
横浜市のサービス業D社では、資料保存が
経理担当PC
部署の共有フォルダ
LINEのアルバム
紙ファイル
に分散しており、月末は毎回パニックに。
Driveの保存ルールを1本化し、「請求」「支払」「経費」「月次」の4階層に整理しただけで、月次スピードが1.8倍に改善しました。
正しい資料保存ルール(おすすめの階層)
命名ルールも揃えると、検索性が爆上がりします。
例:2024-11_請求書_株式会社ABC.pdf
現場で多いトラブル3:税理士との分担が曖昧
「うちは税理士に記帳お願いしています」と言いつつ、実際には 社内が半分仕訳している 会社が多いです。
その結果、
税理士のルールと社内のルールがズレる
修正が増え、月次が遅れる
「どこまで任せていたか」誰も分からない
税理士側からも業務依頼がしづらくなる
という悪循環になります。
最も効果があるのは“役割分担表”の作成
これだけで劇的に経理が安定します。
▼役割分担の例
現場:書類提出のみ
経理:確認 → freee入力
税理士:レビュー → 月次確定
これを紙に1枚まとめて、社内に周知するだけでも混乱が激減します。
経理フロー見直しで実際にやること
現状フローの棚卸し
freee/MFの設定チェック
書類提出の統一
Driveの階層整理
現場→経理→税理士の動線を再設計
分担表の作成
月次スケジュールの作成(締め日整理)
“freeeを触る前に、フローを直す” が9割です。
フローを直すと経理は劇的に楽になる
経理はツールの問題ではなく、フローの問題が9割。
正しいフローに直すだけで、
月次の遅延が消える
ミスが激減
税理士とのやりとりが楽になる
会社全体のスピードが上がる
ここまで変わります。
改善すべきポイントを見極めるには、まず“どこから先が税理士の仕事で、どこまでが経理代行の領域か”を押さえることが重要です。
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