経理が属人化していませんか?「辞めたら終わり」から脱却する仕組み
- kboss230531
- 2025年8月19日
- 読了時間: 5分
更新日:2025年12月29日

「経理のことは○○さんしか分からない」
「このエクセルは前任者が作ったまま、誰も触れない」
こういう状態、実はかなり危険です。
いざその人が退職・休職した瞬間に、請求・支払・給与・月次、全部止まる 可能性があります。
この記事では、
なぜ経理はすぐ属人化するのか
属人化している会社の共通パターン
実際にあったトラブルの事例
仕組み化するための3ステップ
を、できるだけ分かりやすくまとめました。
経理が属人化している会社の共通点
属人化している会社には、だいたい同じ特徴があります。
1.データの場所がバラバラ個人PCのデスクトップ
「新しいフォルダ(2)」
メール添付のまま放置
紙ファイルにだけ保存
「どこに何があるか、その人しか分からない」状態です。
2.ルールが口頭・感覚で決まっている「この取引先はだいたい○○勘定」
「これはいつもこうしてる」
「去年もこう処理したから今年もそう」
文章化されていないルール がたくさんあります。
3.ツールの設定も、その人しか触らないfreee / マネーフォワードの初期設定
口座連携、カード連携の管理
インボイスの登録番号管理
テンプレ仕訳・自動登録ルール
ここが完全にブラックボックスになっているパターンが多いです。
事例:経理担当の1ヶ月休職で、会社全体がストップしかけた話
製造業C社(従業員20名)では、経理担当が体調不良で突然1ヶ月の休職に入りました。
起きたことはシンプルです。
支払予定表の場所が分からない
売掛金の管理ファイルも見つからない
freeeのどの画面から処理していたかも不明
仕訳のルールも「なんとなく」で処理されていた
結果として、
月次は締まらず
支払漏れが出かけ
税理士もどこから手をつけるか分からない
という、ほぼ全停止状態 になりました。
C社の社長は口癖のようにこう言っていました。
「こんなに経理に依存してたなんて、正直気付いていなかった」
属人化の構造を分解してみる
属人化は、感覚的な問題ではなく「構造」の問題です。
▼属人化している経理の構造(Before)
業務:担当者ベースでバラバラ
データ:個人PC・メール・紙に点在
ルール:口頭と“なんとなく”で運用
権限:誰が何をしているかも曖昧
この状態では、担当者がいなくなった瞬間に「誰も正解が分からない」 という状況になります。
仕組み化するとどうなるか
一方で、属人化をやめて「仕組み」に切り替えると、こうなります。
▼仕組みで回る経理の構造(After)
業務:作業単位・締め日で整理されている
データ:共有ドライブにルールを決めて保存
ルール:文章とテンプレートで整備
権限:現場・経理・税理士の分担が明確
担当者が変わっても、同じ手順で同じアウトプットが出せる状態 が「仕組み化」です。
経理の属人化をほどく 3ステップ
「うちも属人化してるかも…」という会社は、次の3ステップで少しずつほどいていくのがおすすめです。
ステップ1 業務を棚卸しするまずは 「誰が・何を・いつ・どこで」 を全部出します。
請求書の発行
入金チェック
振込データ作成
経費精算のチェック
仕訳の入力
月次の数字の確認
1枚の紙(スプレッドシートでもOK)に書き出してみると、「この作業、あの人しかやってないな」という部分が一目で分かります。
この“見える化”ができていない会社がほとんどです。
ステップ2 資料とデータの「住所」を決める次にやるのは、保存場所のルール決め です。
おすすめは、こんなフォルダ構成:
01_請求
02_支払
03_経費
04_月次レポート
年や月のフォルダを切ってもいいですし、インボイス対応している会社なら「登録番号一覧」も1つ作っておくと安心です。
ポイントは、
「自分じゃなくても、5分あれば誰でも探し当てられる状態か?」
という視点で整理すること。
ステップ3 freee / MF のルールとフローを決める最後に、ツール側のルールとフローを整えます。
どの書類を誰がアップロードするか
どのタイミングでfreeeに登録するか
この取引は、どの科目・どの税区分で処理するか
現場 → 経理 → 税理士の流れをどうするか
ここを“なんとなく”でやっていると、結局また属人化に逆戻りします。
「頑張り」ではなく「仕組み」で解決する
属人化の厄介なところは、担当者本人が「自分は頑張っている」と思っている点 です。
実際、属人化している経理担当の方は、真面目で責任感が強い人が多いです。
でも、会社全体から見ると、
その人不在で止まる
引き継ぎができない
業務がブラックボックス化する
というリスクを抱えていることになります。
「頑張りでなんとかする」から「仕組みで再現できるようにする」 へ。
これが、経理の属人化から抜け出す一番の近道です。
誰がやっても回る経理は、会社の“インフラ”
経理が属人化しているかどうかは、「担当者が1ヶ月いなくなっても、経理が回るか?」
この問いを投げてみるとよく分かります。
もし答えが「無理だ」と感じたら、それは 今が仕組み化に着手するベストタイミング です。
業務の棚卸し
保存ルールの一本化
freee / MF のルールづくり
この3つを整えるだけでも、経理はかなり安定します。




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