【中小企業向け】記帳代行と経理代行は何が違う?役割・費用・注意点を徹底比較
- kboss230531
- 4月25日
- 読了時間: 5分
更新日:11 時間前

記帳代行と経理代行は名前が似ていますが、実務範囲や会社に与える影響は大きく異なります。
しかし現場では「どっちを使うべきか判断できない」という相談が非常に多くあります。
とくに中小企業では、担当範囲の誤解が原因で、
月次決算が遅れる
経理が止まりやすい
社長が経理に巻き取られるといったトラブルが起こりがちです。
選ぶサービスが違えば、月次のスピード、経理体制の安定度、社長の時間の使い方まで大きく変わります。この記事では、実務の現場目線で 記帳代行と経理代行の本当の違い を整理し、自社に最適な外注方法を判断できるよう解説します。
記帳代行とは?(できること・役割を整理)
記帳代行は、証憑や明細をもとに「仕訳入力」を行うサービスです。経理業務の中でも、もっとも基礎的な「入力部分」を外に出すイメージです。
記帳代行でできること領収書・請求書の仕訳入力
通帳・クレジットカード明細の入力
会計ソフトへの月次データ反映(入力部分)
記帳代行でできないこと取引先への請求書発行
支払管理・振込の実務
経費精算の取りまとめ・確認
月次決算(試算表作成・残高チェックなど)
税理士とのやり取り・資料の橋渡し
経理フロー全体の改善・ルールづくり
入力作業の時間は減りますが、請求・支払・月次決算といった「経理の核となる部分」は社内対応のままです。
そのため、「記帳だけ軽くなったけれど、月次が早くなったわけではない」「社長や経理担当の負担そのものはあまり変わらない」という状態になりやすいのが特徴です。
経理代行とは?(記帳代行との決定的な違い)
経理代行は、記帳に加えて経理実務全体をまとめて任せられるサービスです。
「どこで止まっているか分からない」「社長が経理に追われている」といった会社が利用するケースが多くなります。
経理代行で対応できること記帳(仕訳入力)
売上・入金管理(入金チェック・未入金フォローの補助など)
取引先への請求書発行・管理
支払業務・振込代行
経費精算の受付・チェック・仕訳
月次決算(残高の確認・試算表作成)
税理士とのやり取り・データ受け渡し
経理フロー・ルールの設計、改善提案
記帳代行が「データ入力の外注」だとすれば、
経理代行は「経理部そのものを外に出すイメージ」に近いです。
その分、
月次決算のスピードアップ
経理が止まりにくい体制づくり
社長の工数削減・心理的負担の軽減
といった効果が出やすいのが大きな違いです。
記帳代行と経理代行の違い(比較一覧表)
違いをイメージしやすいように、主要な項目を表にまとめると次のようになります。
横浜エリアで検討している方へ
横浜・川崎エリアで経理代行や記帳代行を検討している方は、地域特化でサービス内容をまとめたページも参考になります。
自社に合うのはどちら?(会社規模・業務量で判断)
会社の状況により、向いている外注は大きく変わります。
表のとおり、「入力だけ任せたい」のか「経理全体を任せたい」のかで選ぶサービスは変わります。
経理が止まりやすい会社ほど、実務全体を支える経理代行の方が効果が出やすいです。
まずは自社がどこで詰まっているかを見極めることが、外注成功の第一歩になります。
料金の違いは?(費用の目安と注意点)
費用だけを見ると記帳代行の方が安く見えますが、任せられる範囲が大きく違います。
同じ「月◯万円」でも、どこまで任せられるかで意味がまったく変わります。
単純に金額だけを比べるのではなく、「社内にどれだけ経理を残したいか」「社長の時間をどこまで空けたいか」で考えるのがポイントです。
税理士との連携で生まれやすい誤解(担当範囲のズレ)
税理士に依頼しているのに「経理が回らない」「月次が遅い」という相談は非常に多いです。
しかし、これは税理士の問題ではなく、そもそも担当範囲が違うことによって起きる構造的なズレです。
たとえば、
税務申告は税理士
経理実務(請求・支払・経費・月次)は会社側
仕訳入力は状況によって誰がやるか変わるというように、役割が複雑に分かれています。
こうした誤解をなくすために、次の比較表にまとめました。
「税理士に任せているのに回らない…」と感じている場合すでに税理士と契約しているのに、「経理が回らない」「月次が遅い」「社長に仕事が集まる」という場合は、税理士との担当範囲のズレが起きていることが多いです。
そのようなケースを整理した特化LPもあります。
外注する前に確認したい3つの質問
外注で失敗しやすい会社ほど、最初にこの3つの質問が曖昧なままです。
任せたいのは「入力」だけか、「経理実務全体」か?
月次決算のスピードを上げたいのか、単純に作業量だけ減らしたいのか?
経理担当が辞めても業務が止まらない仕組みを作りたいか?
この3つに答えてみると、
YESが多ければ「経理代行」
部分的なところだけで済むなら「記帳代行」
と、自然に答えが見えてくるはずです。
まとめ|選び方ひとつで経理の安定度は大きく変わる
記帳代行は「入力だけ外注」
経理代行は「経理そのものを外注」
というのが、両者のいちばん大きな違いです。
「とりあえず安いから記帳代行で」ではなく、自社がどこで困っていて、何を任せたいのか を一度整理してから選ぶことで、
経理が止まりにくい体制ができる
月次決算が早くなる
社長が本業に集中できる
といった変化が見えてきます。
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